奇書の旅#004 柳田国男「遠野物語」

稀書、奇書、貴書 遠野物語は今年で百歳になる。 明治43(1910)年、わずか350部のみ自費出版された遠野物語。 再版されるのは、ずうっと後の昭和10(1935)年で、この小さな本は長い間、「稀書」でした。 内容からいっても、奇譚を集成した「奇書」。 柳田国男の著作の中でも、はじまりの頃にかかれた、孤立した書物。 テクストとしても特殊で、そもそも柳田が作った話ではなく、遠野でカタられた話を、佐々木君から聞いて、それを「一字一句を加減せず感じたるまま」書き記したもの。 この本の主体、作者や語り手

奇書の旅#003 「聖なる十字の称賛について」

この世にたった一冊しかない本。 「奇書」といえば、これが最初の定義かもしれません。 印刷技術が発達して、同じ本が大量に存在する時代とは、まったくちがった書物の意味。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ素描集」のある図書館

AMAZ君EX2の記事を書いてるときに発見した超高額本、「レオナルド・ダ・ヴィンチ素描集—ウィンザー城王室図書館蔵 (第2輯)」。 自分では到底買えませんが、これほどのお値段になるのは、いったいどんな本なのか。 一度は見てみたい。触ってみたい。

奇書の旅#002 「ユングの赤の書」

ユングの「赤の書」が来月出版されるということで、話題になっています。 NYタイムズに、ものすごく長文の記事が出ています。 ◇Carl Jung and the Holy Grail of the Unconscious – NYTimes.com 「赤の書」(The Red Book)は、ユングが1914年から1930年にかけて、手書きで描いた革装の本。 入念なカリグラフィと、恐ろしく美麗なイラストからなる、まさに奇書と呼ぶにふさわしい書物。 出版を意図して書かれたものではなく、ユン

奇書の旅#001 「福来友吉博士著・透視と念写」

毎度まがまがしいお話を…というわけで、奇書を旅するシリーズを始めてみるのです。 第一回の今回は、千里眼事件で有名な福来友吉博士の「透視と念写」。 大ヒットホラー「リング」のモデルとなった、明治末から大正初めの、透視・念写の実験の記録です。 □千里眼事件 – Wikipedia この本、なんと福来博士じきじきの署名入り。 一緒に実験をした京大の今村博士に贈呈されたもののようです。 福来博士も手にした、本物。霊力を感じる。。 今は同志社大図書館にあり、以前は、下村孝太郎氏の蔵書だったらし