元三大師と人権

親しまれる元三大師キャラ 元三大師。 比叡山中興の祖、慈恵大師・良源。 元旦三日になくなったことから、親しみをこめて「元三大師」と呼ばれます。 私はなぜか大師が好きで、ファンといっていいかもしれません。 おみくじの始祖とか、たくわんや酢むつかりといったレシピの発案者とされ、庶民的な伝承がたくさんある、お大師さん。 鬼大師・豆大師の異様でカワユスな護符は、厄除として関東でもよく知られています。 美少年だったという伝説もあって、京の町に赴く際には、女性の心をまどわさぬよう、鬼の面をかぶっていたとか(

なぜ三年坂で転んだら死ぬのか

久しぶりに京都ネタ。 最近の新書によくある「なぜ○○は××か」みたいな題名になりましたが(^_^;)   + ともあれ。 少し前、「袖もぎ地蔵」というお地蔵さんのことを書きました。 姫路をはじめ、全国各地にまつられるお地蔵さん。 坂の途中などにあって、その前で転ぶと死ぬ…という謂れをもつ。 袖をもいでお供えしておけば、災厄をまぬかれる、と。 もともとは、行き倒れの旅人を神とみなし、その骸には衣を掛けて葬る風習があった。 やがて行路死人が神であることが忘れられて、いろいろ断片化して、その前で転ぶと

うしろの京都 – 京都魔所めぐり #05 「井戸の女」

いさら井のおさらい 太秦・広隆寺の西に「潦井(いさらい、伊佐良井・伊佐羅井)」と呼ばれる井戸があって、これがイスラエルのなまったものだという説あり。 ちょっとトンデモ…ではあるものの、太秦や秦氏、聖徳太子のまわりは、なんとなくユダヤ・キリスト教的な尻尾がちょろちょろはみ出ていて、つかんでみたくなります。 トンデモ説は、それが史実として正しいかどうかよりも、あやしい気分を喚起するのが、旨味。 嘘と真の区別のつかぬサカイに立ち止まることは、何かの扉を開く鍵…なのかもしれません。 ◆「太秦」めぐる超古

うしろの京都 – 京都魔所めぐり #04 「土蜘蛛」

「土蜘蛛」 今年も、ゑんま堂の大狂言を見てきました。これで三年連続。 上の写真は、「土蜘蛛」。 頼光四天王の二人、渡辺綱と平井保昌に追い詰められた土蜘蛛が、糸を放ったところ。 ◆京の念佛狂言 えんま堂狂言保存会のページ 土蜘蛛のあらすじ。 病に臥せる源頼光のもとに、妖しい僧が現れる。 頼光が名刀・膝切丸で斬りつけたところ、怪僧は糸を放って逃げ去る。 家来の綱・保昌が、その糸をたどっていくと、古い塚に行き当たる。 怪僧の正体は土蜘蛛で、綱と保昌がこれを討ちとり、首を落とす…という物語。 ◆土蜘蛛

うしろの京都 – 京都魔所めぐり #03 「西陣の岩神さん」

魔所めぐりの3回目は、西陣の岩神さん。 西陣の住宅街の中に、忽然と出現する巨大な神岩。 最近、帯の渡文さんを中心に、あたりの街並みを整備されて、たいへん綺麗なたたずまいになっています。 岩神さんもお喜びにちがいないですヽ(´ー`)ノ じつは戦前、岩上さまのおそばには、南座に匹敵する、大きな芝居小屋があったそうです。 その名も「岩神座」。 尾上松之助が牧野省三に出会うという日本映画史の黎明を告げる邂逅も、ここでの出来事。 天明の大火で焼けるまでは、有乳山岩神寺という真言系の寺院があり、お乳の出がよ